「♪♪~」


(やっぱ食後の風呂は気持ちいい~。)

白磁の浴槽に、たっぷりのお湯を張り、甘い香りのシャボンを垂らすと、ロニィは鼻歌混じりで長々とその中にからだを伸ばした。
彼は、二つ目の課題を完了してからは、エドガーをからかい、喧嘩をしてみたりベリエルの街をブラブラしたりの毎日を過ごしていた。
それはそれなりに楽しいのだか、何かが物足りない。


(メンタルな所は満たされてるんだけどな…身体がなぁ。学院にいた時みたいに女遊びはしてないし…今、エドガーにそいつを求めても投げ飛ばされるのが関の山だしな。)


ククッ


(俺って、バカみて~!)

ロニィは、顔を赤らめ湯船の中で一人ゲラゲラと笑った。


「なぁに?湯あたりでもして、頭のネジが緩んじゃったんじゃないの?」

湯煙の中に佇む人影がいたずらっぽい声でロニィをからかった。

「うわっ、エドガー、お前何しに来た~!」

「何しにって、お背中流しに来ましたよ~。」

「お、お背中って…。」

「だってロニィ、こないだ言ったじゃん!来るなら夜に来いってさ。」

「…確かに言った。言ったけど…一緒に風呂に入れなんて言ってないぞ!」

「残念でした、もう遅いもんね♪おじゃましまぁ~す♪」

ロニィの抵抗をサラリと流し、エドガーは滑らかな裸身を浴槽に沈めた。
お互いの肌が微妙に触れ合う。


ズキン!

ロニィの胸が…というよりも…身体のあちこちが痛い。