「これで二つ目の課題も完了だ。もう帰っていいぞ。」

レオルドは、俺達に背を向けると、スタスタて歩き出した。

「おい、一つ教えてくれないか。」

俺は、奴を呼び止めた。

「何だ?」

「俺達は、この森にどの位いたんだ?」

「…一週間だ。まぁ、ほかの奴らと比べると結構時間がかかったな。」

「そうか。それと、星の欠片の持ち主は…この悪趣味な課題の発端を作った奴は誰だ?」

「馬鹿か、お前は!そんな事も分からないのか?星の欠片の持ち主は…俺のお袋だよ。」

「うはっ、皇后が例の魔女だったのかよ!お前のお袋さんって、意外とロマンチストなんだな。」

「なんだ、不満があるなら、課題完了をチャラにしてもいいぞ。」

「分かったよ。それじゃあ、お袋さんによろしくな。大切な森を壊してすまなかったと伝えてくれ。」

そう言うと、俺はエドガーに目配せすると中庭を後にた。
ダイヤモンドダストが、太陽の光をキラキラと反射している。
俺達は、冷たく清々しい空気を胸一杯に吸い込むと、肩を並べて家路についた。


★第二章 星の欠片 ~end~