甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい

間宮さんは私にすぐに警察に電話し、落とし物として届いてないか確認するよう伝えた。

間宮さんは、交通機関と飲み屋への確認をしてくれると言う。

「飲み屋の名前は?」

「確か……『月と夜とわたしと』です」

私は慌ててもらってきた居酒屋の名刺を取り出して言った。

「月と夜と……?そこの店主なら知ってるよ」

間宮さんとあの店長が知り合いだなんて!意外な事実に驚く。

「以前、その店を改装する際、うちにデザインを依頼されてね。僕が担当したんだ」

「間宮さんって、パッケージデザインだけじゃなくて、建築関係のデザインもされるんですか?」

「ああ、もちろん。デザインなら何でも引き受けるよ」

「すごいです……」

デザインのことなんて全くわからないけれど、あの素敵な店内のデザインまでできちゃう間宮さんはとてもすごくて、きっと遠い存在なのに私の中でますます膨らんでいくのを感じていた。

「っていうか、そんな悠長に話してるより早く動こう。じゃ、広瀬さん、警察への連絡頼むよ。僕も確認次第、君にすぐ電話するから少し待っていて」

「はい!」

電話を切った後、私は急いで警察に連絡をとる。

でも、残念ながら警察にそのような封筒の届けはなかった。

あとは、間宮さんの連絡を待つのみ。

どうか、どうか見つかりますように!

スマホの前で祈るように両手を顔の前で組んで、彼からの電話を待った。