甘くてやさしくて泣きたくなる~ちゃんと恋したい

「ああ、でもあったわ。こないだパソコンを新調したんだけどどうしてもうまく起動できなくて、いわゆる『なんでも屋さん』?みたいなところにヘルプ頼んだ」

「なんでも屋さん?」

「そう、色んな業者がいるから気を付けなきゃなんないけれど、要は何か困ったときに依頼してサポートしてくれる会社があるの。いわゆる個人代行業みたいな感じ。その地域ごとにどこでもあるんじゃない?私が頼んだのはここ」

そう言ってスマホを立ち上げ、その会社名を見せてくれた。

そこには『お困りごとなんでも引き受けます!・食事手配・庭掃除・犬の散歩・植木の手入れ・お話相手・パソコンの立ち上げ・ストーカー対応・遺品整理……』と書かれてある。

「へー、本当に何でもやってくれるんだ」

「うん、その業者さんの手が空いてればいつでも来てくれるみたい。結構お年寄りや一人暮らしの人からの依頼が多いみたいよ。私もパソコンの時は本当に助かったわ。だって夜中でも来てくれるんだもん。そうそう、うちの父親もこないだ一人の時、緊急で必要な保険証が押し入れの上に入れ込んでたらしくって、来てもらって助かったって。この辺の業者で割と信用も厚いみたいよ。ほら、ここ。凛も何かあったら連絡してみたら?」

弥生はそう言って、スマホでささっと検索して見せた。