「心配はいらない」
父がそう言うのと同時に母がようやく口を開いた。
「あなたのことが心配で心配で、何度か血圧がおかしくなって入院していたわ」
「お前、それは言わない約束だったろう!」
父の語気は荒く、母の言葉を遮る。
「どんなにお母さんが凛のことを思っているか、まだわからないの?!」
目に涙をいっぱいためた母の顔を見てしまった。
私の心も身体も一気に固まる。
瞬時に子供の頃にフラッシュバックしていくような感覚。
「ごめんなさい」
咄嗟に謝ってしまう。
「謝らなくていいよ。お母さんも今かなり機が動転してるんだ。凛が急に帰ってきて」
父の言葉に泣きそうになる。こんなことになったのも、私が全部悪いんだ。こんな勝手なことして、しかもこのあと告げる言葉はどれほど更に両親を傷つけることになるんだろう。
家に戻る前の自分は両親を前にして一瞬で以前の私に戻ってしまった。
こんなんじゃ、堂々巡りだ。なりたい自分にはもうなれないの?
「で、トリマーの資格は取れたの?」
母の声が静かにリビングに響く。
必死に冷静を取り戻そうとする母の思いが痛いほどその声から伝わってきた。
父がそう言うのと同時に母がようやく口を開いた。
「あなたのことが心配で心配で、何度か血圧がおかしくなって入院していたわ」
「お前、それは言わない約束だったろう!」
父の語気は荒く、母の言葉を遮る。
「どんなにお母さんが凛のことを思っているか、まだわからないの?!」
目に涙をいっぱいためた母の顔を見てしまった。
私の心も身体も一気に固まる。
瞬時に子供の頃にフラッシュバックしていくような感覚。
「ごめんなさい」
咄嗟に謝ってしまう。
「謝らなくていいよ。お母さんも今かなり機が動転してるんだ。凛が急に帰ってきて」
父の言葉に泣きそうになる。こんなことになったのも、私が全部悪いんだ。こんな勝手なことして、しかもこのあと告げる言葉はどれほど更に両親を傷つけることになるんだろう。
家に戻る前の自分は両親を前にして一瞬で以前の私に戻ってしまった。
こんなんじゃ、堂々巡りだ。なりたい自分にはもうなれないの?
「で、トリマーの資格は取れたの?」
母の声が静かにリビングに響く。
必死に冷静を取り戻そうとする母の思いが痛いほどその声から伝わってきた。



