「広瀬さん、本当に申し訳なかった。間宮さんへの才能に嫉妬した自分の出来心だったんだ。それから、君にしたことも……」
「もうそのことは凛の前では言うな」
樹さんは震える私の手をそっと握りしめた。
「僕にとっちゃデザインを盗まれることなんてどうでもいい。お前が凛を傷つけたことがどうしても許せないんだ」
「まさか、広瀬さんがまだそんなに男を知らないなんて思いもしなかったから……」
「お前っ!」
彼は泣きそうな目で見上げる田村さんの襟首に掴みかかった。
襟首を掴まれた田村さんはさっきまで私を羽交い絞めにしていた彼とは別人のように見える。
こんなにも状況が変わるだけで人って変わってしまうものなのか。
そして、あんなに穏やかで優しい樹さんの目は今までに見たことがないくらい怒りと悲しみに潤んでいた。
「あの……」
さっきのことが、すべて田村さんの出来心だったのかどうかなんてどうだっていい。
苦しむ樹さんの横顔をもうこれ以上見ていたくなかった。
「もういいです。田村さんはここから出て行って下さい」
「え?」
二人が同時に私の顔を見上げる。
「もう、樹さんと私の前に現れないと約束してくださるんなら、さっきのことは全部忘れます」
「本当にいいのか?」
樹さんは眉をひそめながら私に尋ねた。
「もうそのことは凛の前では言うな」
樹さんは震える私の手をそっと握りしめた。
「僕にとっちゃデザインを盗まれることなんてどうでもいい。お前が凛を傷つけたことがどうしても許せないんだ」
「まさか、広瀬さんがまだそんなに男を知らないなんて思いもしなかったから……」
「お前っ!」
彼は泣きそうな目で見上げる田村さんの襟首に掴みかかった。
襟首を掴まれた田村さんはさっきまで私を羽交い絞めにしていた彼とは別人のように見える。
こんなにも状況が変わるだけで人って変わってしまうものなのか。
そして、あんなに穏やかで優しい樹さんの目は今までに見たことがないくらい怒りと悲しみに潤んでいた。
「あの……」
さっきのことが、すべて田村さんの出来心だったのかどうかなんてどうだっていい。
苦しむ樹さんの横顔をもうこれ以上見ていたくなかった。
「もういいです。田村さんはここから出て行って下さい」
「え?」
二人が同時に私の顔を見上げる。
「もう、樹さんと私の前に現れないと約束してくださるんなら、さっきのことは全部忘れます」
「本当にいいのか?」
樹さんは眉をひそめながら私に尋ねた。



