「クスノキって、もともと温暖な地域で生育する木だから、この場所のように北部の寒冷地域でここまで大きく育つのはとても珍しいんだ」
「はい」
何も言葉が出ない。
大きく広がる枝葉を見上げながら、ただその存在を感じていた。
「樹形は、おそらく二本の合体木だと言われている。僕の見解では、きっとこの二本が支えあってこの極限の気候の中育ったんじゃないかって思うんだ。きっと一本だったらここまで大きくはなれなかった」
二本の合体木。
詳しくはわからないけれど、お互いがお互いを必要として、一つになって千年もの長い間生きてきたんだ。
木に感情があるのかどうかなんてわからないけれど、この木には間違いなくあるような気がした。
何かが宿ってる。千年生きている間に。
「それぞれ違う個体が長い年月をかけて一つなるってすごいことだよ。そんなこと僕ら人間には想像にも及ばない」
私は彼の目を見て頷く。
樹さんは再び、一つになり太く盛り上がったクスノキの根元に目を向けて言った。
「凛とはしばらく忙しくなって会えなくなるかもしれないけど、僕はずっと君の心の支えになる」
私の手を握る彼の手はとても熱くて、樹さんの言葉には微塵も迷いは感じられない。
こんなに素敵な彼に、こんなに思ってもらえるなんて未だに夢みたいだけれど、この木の前では素直に彼の言葉を受け入れられる自分を感じていた。
「この木の前で誓うよ。どんな時も凛を守るって」
どうしてこの場所に彼が私を連れてきたのか。
支えたいという思いが千年もの時を超え、一つになる奇跡。
強い思いがあればどんな苦境も乗り越えられるんだ。
寄り添いながら、千年もの間生き続けるクスノキの姿をしっかりと目に焼き付ける。
「私、どんなに大変でも絶対乗り切れるような気がします。だって、樹さんがいつももそばにいてくれるから」
……言ってしまって、やっぱり恥ずかしいと思いながらも、しっかりと彼の顔を見上げて伝えた。
「はい」
何も言葉が出ない。
大きく広がる枝葉を見上げながら、ただその存在を感じていた。
「樹形は、おそらく二本の合体木だと言われている。僕の見解では、きっとこの二本が支えあってこの極限の気候の中育ったんじゃないかって思うんだ。きっと一本だったらここまで大きくはなれなかった」
二本の合体木。
詳しくはわからないけれど、お互いがお互いを必要として、一つになって千年もの長い間生きてきたんだ。
木に感情があるのかどうかなんてわからないけれど、この木には間違いなくあるような気がした。
何かが宿ってる。千年生きている間に。
「それぞれ違う個体が長い年月をかけて一つなるってすごいことだよ。そんなこと僕ら人間には想像にも及ばない」
私は彼の目を見て頷く。
樹さんは再び、一つになり太く盛り上がったクスノキの根元に目を向けて言った。
「凛とはしばらく忙しくなって会えなくなるかもしれないけど、僕はずっと君の心の支えになる」
私の手を握る彼の手はとても熱くて、樹さんの言葉には微塵も迷いは感じられない。
こんなに素敵な彼に、こんなに思ってもらえるなんて未だに夢みたいだけれど、この木の前では素直に彼の言葉を受け入れられる自分を感じていた。
「この木の前で誓うよ。どんな時も凛を守るって」
どうしてこの場所に彼が私を連れてきたのか。
支えたいという思いが千年もの時を超え、一つになる奇跡。
強い思いがあればどんな苦境も乗り越えられるんだ。
寄り添いながら、千年もの間生き続けるクスノキの姿をしっかりと目に焼き付ける。
「私、どんなに大変でも絶対乗り切れるような気がします。だって、樹さんがいつももそばにいてくれるから」
……言ってしまって、やっぱり恥ずかしいと思いながらも、しっかりと彼の顔を見上げて伝えた。



