「あのさ、私結婚しようと思ってるんだ」
「え?!」
いつの間にか夜が更けていくとともに薄暗くなった照明で弥生の表情がはっきり見えない。
はっきり見えない弥生の顔に自分の顔をぐっと近づけて、その表情を探ろうとした。
「もう、近いって!」
弥生は笑いながら私の額をこつんとする。
「だって、あんなに男さながらに仕事ばりばりしてる弥生が結婚だなんて!」
「仕事ばりばりしてたって私も女だから恋の一つや二つするわよ。それがむしろ活力になってたっていうか」
「じゃ、その恋の一つや二つしていた間に結婚したいと思う相手が見つかったってこと?」
弥生は運ばれてきたグラスにたっぷり入ったピンク色のカクテルをくっと喉元に流し込んだ。
「正直結婚はまだ先だと思ってたんだけどね」
「じゃ、どうして?」
「できちゃったの」
「できちゃったって?」
私は目を丸くして視線を弥生のお腹に落とす。
「それは、それは、赤ちゃん?そんな……」
明らかにうろたえつつ、思わず彼女が手に持ってるグラスを取り上げて言った。
「だめじゃない、飲んでたら!」
「あはは、凛、やっぱうける」
弥生はお腹を抱えて笑い出した。
「嘘よ、できちゃったてのはうそ。ほんと誰も疑わないまっすぐなところは昔からちっとも変わらないわねぇ」
「なんだ、嘘なの?もう驚かさないでよ」
私は彼女の手から取り上げたグラスをテーブルの上に戻した。
「彼の転勤が決まったの。それが本当の理由」
「転勤てどこへ?」
もしかして、北海道よりも遠いところだろうか。
ドキドキして胸がきゅうっと締め付けられる。
「え?!」
いつの間にか夜が更けていくとともに薄暗くなった照明で弥生の表情がはっきり見えない。
はっきり見えない弥生の顔に自分の顔をぐっと近づけて、その表情を探ろうとした。
「もう、近いって!」
弥生は笑いながら私の額をこつんとする。
「だって、あんなに男さながらに仕事ばりばりしてる弥生が結婚だなんて!」
「仕事ばりばりしてたって私も女だから恋の一つや二つするわよ。それがむしろ活力になってたっていうか」
「じゃ、その恋の一つや二つしていた間に結婚したいと思う相手が見つかったってこと?」
弥生は運ばれてきたグラスにたっぷり入ったピンク色のカクテルをくっと喉元に流し込んだ。
「正直結婚はまだ先だと思ってたんだけどね」
「じゃ、どうして?」
「できちゃったの」
「できちゃったって?」
私は目を丸くして視線を弥生のお腹に落とす。
「それは、それは、赤ちゃん?そんな……」
明らかにうろたえつつ、思わず彼女が手に持ってるグラスを取り上げて言った。
「だめじゃない、飲んでたら!」
「あはは、凛、やっぱうける」
弥生はお腹を抱えて笑い出した。
「嘘よ、できちゃったてのはうそ。ほんと誰も疑わないまっすぐなところは昔からちっとも変わらないわねぇ」
「なんだ、嘘なの?もう驚かさないでよ」
私は彼女の手から取り上げたグラスをテーブルの上に戻した。
「彼の転勤が決まったの。それが本当の理由」
「転勤てどこへ?」
もしかして、北海道よりも遠いところだろうか。
ドキドキして胸がきゅうっと締め付けられる。



