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……これは、どういうこと。

起きたら、目の前に悠の顔。

まだ心地良く寝息を立てている。

「…………」

え……うーん、何があったっけ……?

少し思い出したのと、悠の着ている寝間着の胸元に目立つ皺があるのを見て、予想した。

「あ……」

夜中に目が覚めて、寝ちゃったから悠が運んでくれたのか。

それで私が寝間着を離さなかったから……?

状況に納得して、悠の顔をじーっと眺める。
 
ほんと、綺麗な顔。

36歳には見えないなぁ。

「…………」

確か、前にもこんなことがあって、同じ様に思った。