蒼ちゃんなら、それはそれは面白いスピーチをサクっと考えてくれるだろう。でも、
「『素晴らしい賞を賜れたことをとても光栄に、有り難く思っております。これからもひたむきに文学と向き合い、執筆を続けていきたいと思います。本日は、本当にありがとうございました』で、良くない? 長々喋っても嫌がられるだろうし、変に爪痕残そうとして捻ったスピーチしても鼻に着くだろうし、短めにスッキリ纏めた方がいいっしょ。まぁ、印象には残らないかもだけど、悪印象にもならないだろうし」
周りから『そんなだから結婚出来ないんだよ』と陰口を言われない様に、30を過ぎてから空気を読む力を鍛えてきた私には、当たり障りのないスピーチ作成など朝飯前だ。
「コンパクトに纏まってて良いと思うけど、小慣れ感が気になるわ。本番は緊張してる風を装った方が印象良いかも。スピーチが出来上がってるなら、脚本の代筆お願いしちゃおうかな」
蒼ちゃんが私に身体を寄せ、書式設定を指示し始めた。
「うん。任せとけ‼」
なんだかワクワクした。蒼ちゃんが創る脚本を、1番最初に目に出来ることが、嬉しくて
楽しみでどうしようもなく胸が躍った。
「『素晴らしい賞を賜れたことをとても光栄に、有り難く思っております。これからもひたむきに文学と向き合い、執筆を続けていきたいと思います。本日は、本当にありがとうございました』で、良くない? 長々喋っても嫌がられるだろうし、変に爪痕残そうとして捻ったスピーチしても鼻に着くだろうし、短めにスッキリ纏めた方がいいっしょ。まぁ、印象には残らないかもだけど、悪印象にもならないだろうし」
周りから『そんなだから結婚出来ないんだよ』と陰口を言われない様に、30を過ぎてから空気を読む力を鍛えてきた私には、当たり障りのないスピーチ作成など朝飯前だ。
「コンパクトに纏まってて良いと思うけど、小慣れ感が気になるわ。本番は緊張してる風を装った方が印象良いかも。スピーチが出来上がってるなら、脚本の代筆お願いしちゃおうかな」
蒼ちゃんが私に身体を寄せ、書式設定を指示し始めた。
「うん。任せとけ‼」
なんだかワクワクした。蒼ちゃんが創る脚本を、1番最初に目に出来ることが、嬉しくて
楽しみでどうしようもなく胸が躍った。



