「佳奈〜買い物行く?」

「え?あ〜、うん。
晩ご飯の材料買わないと」

「了解。車出すね」

あれから、私は腕も無事に治り

大学も楽しく凌久との同居生活も円満に

やっている。

「佳奈〜準備できたよ〜」

車の準備ができたらしい。

凌久の車に乗り込む。

「凌久の車、乗るたびに学生気分に
なれるんだよね」

「え?」

「私がまだ高校生だった時さ、
凌久の車に乗せてもらったじゃん?」

「あー。あったなぁ」