「佳奈はただでさえ傷ついてたのに 更に傷つけた…」 「もう良いよ…」 布団の上に添えてある凌久の手を 握る。 だけど、凌久は私の手を握り返して 話し続けた。 「家に帰って来て、佳奈が居なくて、 ネックレスも置いてあって… もう…佳奈が帰って来てくれないって 思って…っ。 俺、歳上なのになんで歳下の佳奈を 泣かせてんだって… ベランダで頭冷やしてたんだ」 だから体冷えたんだと思う、そう 続けた。