「違うの…」 「何が」 凌久の手からスーパーの袋が落ちる。 「犬山さんと付き合ってんの? 告白でもされたの?」 「違う!」 「じゃあなんで会うの?2人で」 それは… 「ほら、黙るじゃん」 黙らないと…台無しになっちゃうから… プレゼントの計画… 「佳奈は犬山さんが好きなんだ? 確かにな…試着するとき俺の兄貴に手を 引かれたら後ずさったのに犬山さんに手を 引かれた時は否定しなかったよな」