「スーパー行ってくるね」

その声と共に玄関のドアが閉まる音がして

自分の部屋を開けてリビングを見る。

足元に何かあたり、視線を送ると

私のカバン。

あぁ…凌久が置いてくれたんだっけ…

外は真っ暗で、もうこんな時間だから。

そっか…

アウトレットでは、私の服しか

買えなかったんだ…。

私が晩御飯の食材買いたいって

言って凌久に車出してもらったのに…。

リビングにある椅子に座る。