ソファに座って泣き続けていると 犬山さんが言った。 「え?凌久が?なんであいつ…」 「犬山さん!佳奈は?居ますよね」 犬山さんが部屋から出て行く。 外からは凌久の息が切れた声。 「あ…いや…ちょっ!」 「佳奈!」 休憩室のドアが荒々しく開き、息を切らして いる凌久が。 「凌久!お前なに彼女泣かせてんだ!」 「や…あ、駿さ…」 「悪かった。ほんとごめん…佳奈」