先生と準備室 後編

「凌久さん。必死に探してるよ」

俺、嘘下手だからバレちゃうかも、

と後に付け足し言った。

「着いた。ほら、どうぞ」

お店の入り口を開けてくれる。

ゆっくりお店に入ると駿さんが

駆け寄ってきた。

「佳奈ちゃん?!何があったの!」

「…彼女…」

「え?」

「凌久の…元カノ…いて…
ガキの私…好きにならない…って…」

出来事を話すと自然と涙が出て来て。