「え?」

凌久を呼ぶ声が後ろから聞こえて振り返ると

綺麗な女の人。

「やっぱり凌久だよね?!
久しぶり!」

彼女は私の横にいる凌久を奪い取るように

腕を組む。

「え…」

「何?私の次はこんな子供と
付き合ってんの?」

「梨花!」

「あ!やっと名前呼んでくれたぁ!
フフッ、こんな子供やめたら?」

梨花さん、そんな彼女は私に向かって

こう言った。

「あんたみたいな "ガキ" 凌久が本気で
好きになったと思ってんの?」