私は、バックを片手に
ハルの元へと駆けつける。




はぁ、はぁ……





…もう絶対……運動不足……っ







……ハルっ!!



私はハルの家のインターホンを押す。






「……ハルっ!!」





インターホンの先は静かで、





「……ハル?」





間に合わなかったかな……



でも、どうしても今日中に伝えなきゃ
この気持ち絶対……伝えたくて……












「……ゆず?」







私はその声のする後ろを振り返る。








「……っハル…………っ!!!」





思わずハルに私は抱きつく。







「…………っゆ……ず?!」





「……ごめ…んっ私……」







動揺するハルに私はこの溢れて
とまらない気持ちをありのままの姿で
伝えようとする。








「……私っハルと幼馴染だけじゃ……っ!!



私ねっ……ハルの事が好……」




……っ!!!!!




顔を上に見上げると、
ハルは私の口を手で塞ぐ。







「……そんなの俺が1番思ってるっつーの」



「……え?」





ハルは私の顔から目を逸らす。








「ったく……
俺が何年間ゆずを好きだと思ってんの?」


「……は…い?」






ハルの言葉一つ一つに頭が混乱する。





ハルはいきなり私をじっと見つめる。






「……っハル…な、なにっ……」


「ゆずじゃなきゃ……





こんなに溺愛してないっつーーの」







ハルは顔を真っ赤にして、
私を抱きしめる。









「俺のほーが何倍も好きだ」







苦しいくらいにハルは私を抱きしめる。


でも、ハルの想いが全部伝わって
近くて……ドキドキして……






ハルはそっと私を離すと、
目を見て







「……俺と付き合って下さい」


「……はいっ」








ずっと片想いだと思っていたこと17年間
私達はずっと両想いだったなんて









そんなの夢見たいーーーーーーーー