……カランッ! 「いらっしゃいませー!何名様ですか?」 「2人で!」 美麗が俺の腕を引っ張って走った先は 少し年季の入った喫茶店だった。 「……ったくいきなりすぎんだろ」 俺は美麗がストンと座った席の 向かい側に座る。 「……当たり」 美麗はボソッ呟くと、 「あれ」と、窓の先を指さす。 …………! その指の先には パフェを美味しそうに頬張る 2人の姿があった。