……っ今の何なのっ!?



あっ…………ハル






すれ違いにハルはクラスの男子と
教室に入ってくる。




さっきの彼とドアですれ違ったハルは、
知り合いなのか、すれ違いざまに話している。




ハルはスタスタとこっちに歩いてきて




「……っゆず……なんかされてねーか」

そう言って私の腕を握る。




「……わっ!……さっされてないよっ!?」


ハルは何だか心配そうに私を見る。



「……ハル?」


「……っ……あ〜……
っと別に何にもねーならいーんだけど」


そう言うとハルは席にスっと座る。





今のハル
……なんだったのっ



最近のハルでもこんなにも焦ったハルは
あまり見なかったから
少し不思議に思う。



って……それより、
今日の放課後……




どうしよ〜……




……この事、ハルに言った方がーーー





………………




でも、さっき何も無いって言っちゃったし
それに、すぐ帰るし、



いっか……!



私はモヤモヤする気持ちを飲み込んで
授業のチャイムを迎えた