「キャーーッ!!」


廊下から女の子たちの黄色い声が響き渡る。



何だか今日は騒がしいなあ……



私は、ぽやーっと廊下に目を向けると、


1人の男の子が、
女の子達の間をかき分けて歩いてくる。




……ハルと同じくらい騒がれてるよ……



きっと、女の子から騒がれる
カッコイイ男子なのかな……?

私、そこら辺疎いから
本当分からないんだけど……



でも、別に知らなくても
私に関係ないっていうかーーーーー










「……ゆずちゃん」




「……え?」






ふと顔を上げると、そこに居たのは
さっきの彼だった。




……嘘、私?