キミ、依存症




「菜乃…っ」


余裕のないハルの顔が真上から私を見下ろしている。


無駄に整った顔にすら嫌になる。


ハルがもっとかっこよくなかったら、そしたらこんな関係にはならずに済んだ?


強引に繰り返されるキスに頭がクラクラする。


酸素を求めれば待っていたかのように、舌が入ってくる。