分からないから、教えて欲しい。 ねぇ、ハル。 それは私の我儘なのかな? 私ばかりじゃなくて、私だってハルから求められたい、独占して欲しい。 そう思っちゃいけないの? 「……言ったら菜乃は、聞いてくれるんだ?」 いつもの陽気な口調とは違って、どこか低くてゆっくり目な口調。 淡々とした口調で、私の髪を指に絡ませるハルはやっぱり色気が溢れ出ている。