キミ、依存症




「ねぇ、ハル、遅刻するって」


髪に触れると、男のくせにやけにサラサラしてる。


フワフワした猫みたいに柔らかくて、無意識に擦り寄ってしまっていた。


「いい匂い…」


まるで中毒性に侵されたみたい。


この匂いを嗅ぐたびにクラクラしてフワフワする。