次に目を開けた時には、もうハルは居なかった。 ただ隣に感じるのはハルの匂いだけ。 私の匂いはかき消されて、ハルの匂いに変わってた。 「ハル·····」 昨日の事が嘘のように迎えた朝は、虚しさだけが残っていて だけど、ハルの体温は温かいものだった。 ────ついに、超えては行けないところを超えた私達。