…ううん、それは結局言い訳で伝える勇気がなかっただけ。 そして、私は今屋上のドアの前に居る。 かれこれ数分は経っていると思う。 この先に彼は待っているはずなのに、なかなか勇気が出ない。 それでも返事を伝えなくちゃいけない…! パシッと自分の頬を叩いて深呼吸を一つ。 落ち着け…。大丈夫、きっと伝えられる…。