「大丈夫、鍵は閉めたよ。それにこの教室はもう使われてないから」 太ももを滑るハルの手。 その手はいつもヒンヤリとしていて気持ちがいい。 「菜乃、どーしてほしい?」 色っぽいハルの声が耳元で囁かれる。 あぁ、無理。これ以上は死んでしまうと思ってしまうほどに心臓がバクバクしてる。 こんなところで、こんなことをする日がくるだなんて思ってもいなかった…。 そう、こんな状況になるほんの少し前の出来事がなければー…。