分かりたくもないっ……! 「俺ね、良いところなの。邪魔しないでくれる?」 あぁ、もう嫌だ。 ハルは私が認めたくないことを、突き付けてくる。 私ばっかりだ。 ハルが私のことなんてなんとも思ってないってことくらい、ずっと分かってたのにね。 心のどこかで、期待していた自分がバカみたい。 「そっか。ハルはやっぱり、そうなんだね」 今朝の答えなんて、今目の前にある現実が答えだ。 ハルは私じゃなくても求める。 私がハルじゃなきゃダメでも、ハルは私じゃなくても良い。