言葉と同時に、グッと彼の方へと引き寄せらた私は彼と横を向いた形で見つめ合う。


─────ドクンッドクン。


全身の血流が逆流してしまいそうな音。


思考を奪われるように、何も考えられなくなる。


「菜乃は、無防備過ぎる」


低い声で耳元で囁かれ、ビックっと体が揺れる。


「……ハル?」