ハルの手が上へと滑るだけで、その熱も移動しているみたいにただハルの体温を感じている。 「っ、ハル…」 これじゃあ前と同じだ。 分かってる。頭の中では早く抵抗しなきゃってことぐらい分かっているはずなのに…。 それができないのは、きっとハルだから。 ハルじゃなきゃこんなことしない。 「菜乃」 名前を呼ばれる。 たったそれだけなのに、好きだって思い知らされる。