ハルとはクラスが違う。


学校では滅多なことがなければ話さない。


だからこの時間さえも愛おしく感じるのに。


ハルにとっては関係のある女の子の一人ってだけの話。


やばいっ……。


あっという間に視界が滲んで見えなくなる。


ほんのりとハルの匂いが体に染み付いてる。


「ハルっ…」


───·····ハルの匂いなんて、早く消えてしまえばいいのに。