「お姉ちゃん!起きて!!見てよこの人達!超イケメンなんだけど!!!」


そう妹に言われ無理矢理叩き起こされた私は、重たい瞼を擦りながらテレビに視線を向ける。


「。。。」

テレビには、今最も注目を集める、デビューして間もないというアイドルが映っていた。


産まれて19年、3次元の男性アイドルというジャンルに1ミリも興味が無かった私に衝撃が走る。



「。。。ねぇ待って、この端っこの人死ぬほどタイプなんだけど」



さっきまでヨダレを垂らし爆睡していた私の視線は、5人組グループの端っこで踊る
スラっとして顔が小さく、少しやんちゃそうな男の子に釘付けになっていた。