夏色の初恋を君にあげる





だけど私の予想を裏切るように、由良くんは部活がない毎週水曜の放課後、図書室に顔を出すようになった。


初めは緊張したものの、由良くんの醸し出す話しやすさのせいなのか、徐々にふたりきりの時間にも慣れていった。



話の内容は、もっぱら学校でのことや部活のこと。

特に部活の話をする時の由良くんは、いつも楽しそうで表情が生き生きとしている。

普段は涼やかな由良くんのそんな表情を見ていると、私まで心が弾むのだ。



そして今日はというと。


「あ、見つけた」


「えっ、早い……!」


カウンターにふたりで座り、図書室に置かれているまちがいさがしの本で遊んでいる。