夏色の初恋を君にあげる



そんな平凡を信じ切っていた数日後、とんでもない事態が起きた。


なんと昼休みに隣のクラスの男子から呼び出され、体育館の裏というベタな場所で。

「俺、ずっと凛子ちゃんのこと好きだったんだよね」

あろうことか、人生初の告白を受けたのだ。


「え……? 私?」


予想外の展開に思わず面食らい、聞き間違いでないかと自分の耳を疑う。



今まで一度も話したことのない目の前の彼は、由良くんには及ばないものの、とても整った顔立ちの爽やかイケメンだ。

さらさらな黒髪は知的さを醸し出していて、女子にモテそうだという印象を受ける。