*HIKARI*

光が泣いていることに気づく


「ここにいるから、寝な」

優しく言い、手を繋ぐ



「どうして私を置いていったの?
私も…」

光の手をぎゅっと握る


「置いていかない
ここにいる
だから、おやすみ」


ウトウト眠り始め、安堵したが

すぐに目を覚まして

「沖田…さん?」

「なに?酔っぱらいさん」

状況を理解するどころか

「夢か…ふふふっ」

起き上がりふわりと抱きついた

「ちょっ!もう!離れろって!」

少し体が離れたと思ったら
光の顔が近づいて、唇が重なる

沖田の頭は、真っ白

自分を兄だと思っていたはずなのに
口づけをしてきたのだから




沖田は、拒むことが出来ないほど
光を受け入れていた