*HIKARI*

予想通り、朦朧とし始める

「水を飲め」

沖田に水を差し出されると

「兄上」

「……いいから!水を飲め!!」

水を飲まずに抱きついた

「兄上…」

「離れろ!この!!」


光を押し返すと


「兄上 ヘヘッ」


幸せそうに笑う

「総司 妹には、優しくしろ」

「妹じゃありません」

「総司、お前も飲まないのなら、連れて帰ってあげたらいいじゃないか」


近藤に言われ、しぶしぶ店を出る

「ちゃんと歩けよ!」

「うん 歩くよ…」


ふらふらな光を支えながら
屯所の部屋に連れて行く
もう、寝間着なんていいだろうと
布団を敷く

「兄上…」

何度も呟く、切ない声

布団に抱え下ろすと


「兄上…」