布団に入ってもなかなか眠れなかった。


気が付いたら朝になっていた。


朝ごはんは食パン派。


トーストにしてからバターを塗って紅茶を淹れる。


一人の朝ごはんなんて初めて。


先月までは両親と一緒だったのに。


変な感じ。


いつか慣れるのかなぁ。


ゆっくり食べて洗い物を済ませる。


歯磨きをしようと洗面台に向かう。


すると目の下にクマを作った女の子が立っていた。


紛れもなく私だった。


「な、何!この顔!!」


私は急いで歯を磨き、顔を洗った。


そして目元を念入りにお化粧した。


ふと時計を見るともう家を出る時間になっていた。


「もう!全部はあの先輩のせいなんだからぁ〜!」


昨日のことを考えて眠れなかったんです。


だって、ほんとに好きかもしれないんだもん。


銀髪男からも助けてくれて嬉しかったし。