そのままカバンは落下し、
中身が飛び出てしまった。


私ってほんと嫌っ!


なんでいっつもこうなんだろ。


「す、すみません、」


急いで教科書類を拾っていると、
先輩が笑いながら手伝ってくれた。


もうそれだけでイケメンです。


きっと彼女いるんだろうなぁ。


「ぼーっとしてないで、早く拾えよ。」


口は悪いけど優しい顔。


「ズルいですよ。」


「は?何が??」


「へ?
あ、いや、何でもないです!
それより、拾っていただき、有難うございました!!」


「や、そんなかしこまらなくても。」


「いえ、そんな。
あ、何かお詫びを!!」


「いいって、そんな。
………けど、お詫びね、うん。
じゃあ、今夜一緒に晩飯食わね?」


先輩と一緒にご飯。


「いいですよ!!」


すっごい、嬉しい!
こんなイケメンを前にしたら、
それだけでおかずになる!