「もう学校行きたくない。
とか??」


「あ、いえ!
そんなことはないですよ!」


「そっか。」


先輩のこと考えました、
なんて、
口が裂けても言えません!


一階で降りて駅まで猛ダッシュ!


その間も先輩は私の腕を優しく掴んでくれていた。


こんなイケメンと朝から二人で。


私、なんて贅沢なんだろ!




走って五分くらいで駅に到着した。


けど、
電車はすでに出発していた。


「嘘、でしょ……?」


最初の登校日は遅刻なの?


先輩の顔を覗き込むと
申し訳なさそうな顔をしていた。


「ごめん、間に合わなかった。」


「い、いえ!
そんな謝らないでください!
私がいなかったら、
先輩は間に合ったかもしれないです。
こちらこそごめんなさい。」


勢いでカバンが肩からずり落ちた。