「赤いジャンパーの、さっ、鎖骨あたりにっ...タトゥがっ」





そう言うと佳代は急にグタッとなり、前に倒れそうになったところをぎりぎり俺が受止めた。





「なっ、佳代っ!!……血が、」


「ご、ごめんね……」





ダラダラと流れ止まらない血に気づき周りが叫び始める。

佳代の顔がだんだん青ざめていく。





「か、よ、佳代っ……」

「今日、でっ1年半だった……のに、ね。ごめんね……」





だんだんと息も途絶えている。