黒王子に恋をして。

「あ、ほんとだ」





そう言って人の邪魔にならないよう俺の方に佳代を寄せた。


この時、俺が佳代と入れ替わればよかった


人がダーッと流れ込んでくる。





ドンッ


「うっ……」





佳代の足が急に止まった。


様子がおかしい……





「か、佳代……?」