その日のお昼。
いつも通りゆきと机をくっつけてお弁当を食べる。

手紙のことなんてすっかり忘れていた。





「ゆ、ゆき!!」

「な、なになに、どうしたの」

「手紙!すっかり忘れてた...」

「早く片付けていくよ瑠奈!!」





私たちは食べかけのお弁当を急いでしまい、すぐに屋上に向かった。



ガチャッ、キィッ____





「ご、ごめんなさい!忘れてました!!」

「いいよ、大丈夫。ちゃんと来てくれて嬉しいよ」

「遅い」





笑顔で優しく言ってくれる白王子と真顔で冷たく言う黒王子。

黒王子はずっと私の方を見る。





「あのー、私の顔に何かついてますか?」

「は?」

「えっと、私の顔ずっと見てたから...」