黒王子に恋をして。

もしかして瑠奈のお母さんも分かるのか?


茜も若干驚いている。





「あ、梓くん!ちょ、お母さん!?なんで勝手に出てるの!」

「朝に迎えに来るなんて梓くんしか考えられないじゃな〜い!ほんと紳士ね〜♡」





俺にとても好印象を持ってくれているみたい。

天海は俺を見てニヤニヤ笑っている。





「お母さん!行ってくるね!」

「行ってらっしゃい!梓くんたちも行ってらっしゃ〜い」





そう言って手を振ってくれる瑠奈のお母さん。


美人で優しいとか、こんな人を捕まえた瑠奈のお父さんが凄い。

そしてまた俺と茜は一緒の傘、瑠奈と天海はそれぞれ自分の傘をさしている。


一緒の傘をすっと抜け、瑠奈の傘に入り込む。