黒王子に恋をして。

ザァーーーーーッ

雨が降ってきた。





「ゆきちゃん家あそこだから走ろうぜ」





天海の家まで猛ダッシュ。


ピーンポーン


〈はい〉

「ゆきちゃん、迎えに来ました」

〈あ、ありがとう!〉





そう言葉が聞こえると、ガチャッと玄関の扉が開いた。





「やっぱりずぶ濡れ(笑)2人とも中入って!」





天海の家に入り、タオルまで貸してくれた。

茜は何故かソワソワしている。