黒王子に恋をして。

「はい、お客様〜どのような髪型に?」

「女の子が惚れるような髪型にしてください♡」





いつもふざけ半分でこんなやり取りをしながらセットする。





「できた」

「おぉー!かっこいい!!」





右側を耳にかけ、前髪をかきあげ風にした。

割と高評価。





「ほら、行くぞ。」

「先にゆきちゃん家な」





外に出ると、なんだか雲行きが怪しい。

まだ降らないだろうと俺達は傘を持たずに出た。


しかし……