黒王子に恋をして。

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「もーお母さん!すごい恥ずかしかったんだけどーー」

「ごめんなさいね、瑠奈が突然あんなイケメンを連れてくるもんだからさ」





あの後梓くんは私が家に入るまで見届けてくれた。


『俺、絶対好きにされるから、覚悟しとけよ』

チュッ


帰り際に宣言され、キスされたのを思い出してまた顔が赤くなる。

それを見てふふっと笑うお母さん。





「梓くん、瑠奈のことほんとに好きなのね」

「へっ...!?」

「あなたを見つめるめですぐわかるわ」





そう言って台所へ向かうお母さん。

私の事なのにとても浮かれている。


手、切らなきゃいいんだけど……