黒王子に恋をして。

「ほんと余裕ないな〜」





そう言ってその後を歩いていく茜くん。

私の頭には?が浮かんでいた。





「後でわかるよ。ほらいこ!」





ゆきに腕を引かれその後を歩いていく。


余裕ないってどういうことなんだろ...


しばらく話しながら歩いていくと分かれ道にさしかかった。





「あ、私こっちだからまた明日ね」

「俺が送ってく」





そう言うと梓くんは私の手を取り歩き出した。

しかも恋人繋ぎ。