その掲示板の前に女が2人。

こっちを見て嫌そうに顔をしかめている。





「珍しいな」


「何が?」





俺の呟きに反応した茜に目線でそいつらを指した。

そうすると茜はあぁ、と言って納得した顔をした。





「たしかに珍しいな、騒がないなんて」

「それにすんごい嫌そうな顔してたぞ」





だんたんと近づくにつれて気づいた。

2人のうち1人は俺が1年の時から好きだった子だ。





(同じクラスだったらいいな…)





俺は同じクラスになることを祈りながら掲示板を見に行った。