「ここ、凄いことなってるけど?」





私の胸に手を当てたところでそう言った。


凄いことになってることなんて自分が一番よくわかってる。

だって、こんなにかっこいい人に、好きな人に色んなことされたら誰だって…。


…好きな、人。





「あ、梓くん」


「ん?」


「…好き」





思わず口からこぼれてしまった。

その瞬間全身がブワッと熱くなる。