「...今俺の事見てたよな」

「本当に梓はいじめるのが好きだな」

「瑠奈かわいそ(笑)」





にっこにこの黒い笑顔で私に近寄る梓くんと、苦笑いで私たちを見ている茜くんとゆき。


かわいそうって思ってるなら助けてよ〜!


ゆきたちに目で助けを求めているが、2人は自分たちの世界に入っていて気づいてくれない。

梓くんはもう私の目の前に来ていた。





「瑠奈、なんで見てた?」

「み、見てないよ...め、目が合っただけ」

「早く本当のこと言わないと口塞ぐぞ」

「えっ!?いや、えっと...」





そんなことを言われて戸惑っている私を見て梓くんはニヤニヤしている。